服に赤ワインをこぼしてしまったときは、こすらず、できるだけ早く液体を移し取るのが最初のポイントです。赤ワインは水に溶けやすい汚れに分類されますが、乾いて時間がたつほど通常の洗濯だけでは目立ちやすくなることがあります。
この記事では、外出先での応急処置から、自宅での基本的な染み抜き、時間がたった場合の対処、市販のシミ抜き剤を実際に使った結果、家庭での処理をやめてクリーニングへ任せる判断まで順番に紹介します。
赤ワインは「こすって広げない」「洗濯表示を確認する」「早めに処理する」の3つをまず意識しましょう。
水洗い不可の衣類や、色落ちが心配な衣類は無理に家庭で処理しないでください。漂白剤やシミ抜き剤を使う場合も、衣類の洗濯表示と製品の使用上の注意を優先します。
- 赤ワインをこぼした直後の応急処置
- 自宅でできる基本的な赤ワインの染み抜き
- 時間がたった赤ワインのシミへの対処
- 実際に試した市販シミ抜き剤の違い
- 家庭処理をやめてクリーニングへ任せる目安
赤ワインのシミは落とせる?まず知っておきたい結論
赤ワインのシミは、付いてすぐで、水洗いできる衣類ほど家庭で対処しやすいと考えてください。
ライオンでは、ワインを日本酒やビール、ジュースなどと同じ「水溶性のシミ」として案内しています。まずシミの水分をできるだけ別の布やティッシュへ移し取り、その後、衣類と使用する洗剤・漂白剤の表示に従って洗濯するのが基本です。
一方、すでに乾いているシミ、洗濯しても残ったシミ、デリケートな衣類では、同じ処理を強く繰り返すほどよいとは限りません。生地の傷みや色落ちが心配な場合は、途中で家庭処理をやめる判断も必要です。
赤ワインの染み抜き前に洗濯表示と素材を確認する
シミを見るとすぐに洗剤を付けたくなりますが、その前に衣類の洗濯表示を確認します。
- 家庭で水洗いできる衣類か
- 酸素系漂白剤を使用できる表示か
- 色落ちしやすい生地ではないか
- 使用するシミ抜き剤の対象素材に含まれているか
- 刺繍・プリント・接着パーツなどが付いていないか
漂白処理を表すのは三角形の洗濯表示です。酸素系漂白剤だけ使用できる表示、漂白剤を使用できない表示などがあるため、「白い服だから漂白剤を使える」とは判断しないようにしてください。
外出先で赤ワインをこぼしたときの応急処置
外食中などに赤ワインをこぼした場合は、帰宅するまで放置するより、その場でできる範囲の応急処置をしておく方が対処しやすくなります。
ナプキンやティッシュ、乾いたハンカチなどを当て、上から軽く押さえます。横にこするとシミを広げやすいため、押さえて吸い取ります。
水洗いできることを確認できる衣類なら、水を含ませたティッシュなどでシミを軽く湿らせます。大量の水をかける必要はありません。
シミの裏側から乾いたティッシュやハンカチを当て、赤ワインの色を別の紙や布へ移すイメージで押さえます。汚れた面はずらし、きれいな面を使います。
応急処置だけで終わらせず、帰宅したら衣類の表示に従って洗濯します。シミが残っている場合は、後述する方法へ進みます。
塩・重曹などの裏技を優先する必要はない
赤ワインのシミ抜きでは、塩や重曹などを使う方法も見かけます。しかし、衣類の素材や染色によって影響が異なり、家庭にあるものを組み合わせれば必ず落ちやすくなるわけではありません。
まずは水分を移し取る→洗濯表示を確認する→衣類に使用できる洗剤・シミ抜き剤を使うという手順を優先する方が判断しやすいです。
自宅でできる赤ワインのシミの落とし方
ここからは、家庭で水洗いできる衣類を前提にします。使用する洗剤や漂白剤についても、衣類と製品の表示を確認してください。
まだシミが濡れている場合は、最初に乾いた紙や布で水分を吸い取ります。強くこすらないようにします。
衣類に使える洗濯用洗剤を使い、洗濯表示に従って洗います。部分洗いとして原液を使う場合は、その洗剤が直接塗布に対応しているか製品表示を確認します。
洗濯後も赤みが残り、衣類の漂白表示で酸素系漂白剤を使用できる場合は、製品に記載された方法・使用量・時間に従って処理します。
最終的な状態は、洗濯と乾燥を終えてから確認します。シミが残っている場合は、衣類を傷めない範囲で専用のシミ抜き剤を検討します。
漂白剤は自己流で濃くしたり、指定時間を超えて長く放置したりしないでください。長時間のつけ置きは色移りや色落ちにつながることがあります。異なる洗剤や漂白剤を自己判断で混ぜることも避け、各製品の表示に従ってください。
時間がたった赤ワインのシミはどう落とす?
乾いて時間がたった赤ワインのシミや、一度洗濯しても残ったシミは、付いた直後より落としにくくなります。ここで強くこすったり、薬剤を次々に追加したりするのはおすすめしません。
- 水洗いできるかをもう一度確認する
- 酸素系漂白剤を使える表示なら、製品指定の方法で処理する
- 赤ワインに対応した専用シミ抜き剤を検討する
- 目立たない部分で色落ち・変色を確認する
- 生地に異常が出たら処理を中止する
赤ワイン専用品を選びたい場合は、ドクターベックマンの「ステインデビルス コーヒー/赤ワイン用」のように、メーカーが赤ワインを対象として明記しているシミ抜き剤もあります。ただし、ウール・シルク・ビスコース・革製品など使用できない素材があるため、対象衣類を必ず確認してください。
赤ワインに使える市販シミ抜き剤5種を比較
洗い方.infoでは、複数のシミ抜き剤を実際に白い綿Tシャツなどで試してきました。ここでは、赤ワインに対する公式の位置づけと、当サイトでの実使用を分けて比較します。
製品によって「外出先の応急処置向け」「家庭での予洗い向け」「赤ワイン専用に近いもの」と役割が違うため、単純な洗浄力順位ではなく使う場面で選ぶのがおすすめです。
| 商品 | ![]() オキシクリーン マックスフォース | ![]() カミナガ 8割落ちるシミ抜き剤 | ![]() エポックケミカル shimitori | ![]() Dr. Beckmann ステインペン | ![]() Dr. Beckmann ステインデビルス |
|---|---|---|---|---|---|
| 赤ワインとの関係 | 当サイトで 実使用あり | 公式用途に 「ワイン」あり 実使用あり | 当サイトで 実使用あり | 当サイトで 実使用あり | 公式で 赤ワイン用 |
| 向く場面 | 自宅での 予洗い | 幅広いシミを 家庭で処理 | 外出先での 応急処置 | 外出先での 新しいシミ | 赤ワインなど 原因別の処理 |
| タイプ | スプレー | 液体 | ペン型 | ペン型 | 粉末 |
| 主な注意 | 洗濯表示・ 製品表示を確認 | 目立たない所で 色落ち確認 | シルク・皮革・ ゴム等は不可 | シルク・ドライ クリーニングのみ 等は不可 | ウール・シルク・ ビスコース・革・ カーペット等は不可 |
| 本サイトの検証 | 白いTシャツで 赤ワインを検証 | 白いTシャツで 赤ワインを検証 | 綿100%Tシャツで 赤ワインを検証 | 綿Tシャツで 赤ワインを検証 | 本記事では 未検証 |
オキシクリーン マックスフォース|家庭での予洗いに使いやすい
オキシクリーン マックスフォース スプレーは、衣類のシミや汚れへ直接使うプレケア洗剤です。公式では、汚れへ直接付けて5~10分ほど置いたあと、通常どおり洗濯する方法が案内されています。
当サイトでも赤ワインを含む複数のシミを付けた白いTシャツで試しています。赤ワインは1回目の洗濯後にやや残りましたが、再度予洗いして洗濯した検証では改善を確認できました。1回で必ず落ちるというより、家庭で使いやすい予洗い剤として考えると分かりやすいです。

カミナガ「8割落ちるシミ抜き剤」|ワインも公式用途に含まれる
カミナガ販売の「8割落ちるシミ抜き剤」は、クリーニング資材を扱うメーカーのシミ抜き剤です。メーカーでは、ワインのほか、しょうゆ、ソース、マヨネーズ、サラダ油、インク、口紅など幅広いシミを用途として案内しています。
当サイトでも白いTシャツに赤ワインを含む複数の汚れを付けて検証しています。商品名の「8割」はメーカー調査に由来する名称であり、どんな衣類・どんなシミでも8割落ちることを保証する意味ではありません。

エポックケミカル「shimitori」|外出先の応急処置向け
「shimitori」は、水性・油性の両方のシミに対応する携帯用のシミ取り剤です。メーカーでは外出先での応急処置向けとして案内されています。
洗い方.infoでは、綿100%のTシャツにしょうゆ・サラダ油・赤ワイン・コーヒーを付け、shimitoriで応急処置したあと同日中に洗濯する方法を試しました。その条件では、赤ワインを含む今回の汚れをきれいに落とせています。
ただし、メーカーではシルク、皮革、ゴム、水で色落ちするものなど使用できない素材も明記しています。携帯用だからといって、すべての服へ使えるわけではありません。

ドクターベックマン「ステインペン」|新しいシミの携帯ケア向け
ドクターベックマン「ステインペン」は、外出先で新しく付いた飲食系のシミなどを処理するための携帯用シミ取り剤です。
当サイトでは綿の白いTシャツに赤ワインを含む複数のシミを作って実際に使用し、その後洗濯するところまで検証しました。時間がたったシミをじっくり処理する商品というより、シミが付いたときに早く動くためのアイテムとして向いています。

ドクターベックマン「ステインデビルス」|赤ワイン用を選びたい場合
時間がたったシミなどで、汚れの種類に合わせた製品を選びたい場合は、ドクターベックマン「ステインデビルス」のコーヒー/赤ワイン用も候補です。
メーカーが赤ワインを対象として明記しているのが大きな違いです。一方で、カーペット、布製家具、革製品、ウール、シルク、ビスコースには使用できないと案内されています。
本記事ではこの製品を使った赤ワインの比較検証は行っていないため、ここではメーカーの対象用途をもとに紹介しています。
シミ抜き剤の成分や、汚れによる選び分けを詳しく知りたい場合はこちらの記事でもまとめています。
赤ワインの染み抜きで避けたいこと
- シミを強くこする:汚れを広げたり、繊維を傷めたりする可能性があります。
- 洗濯表示を確認せず漂白する:白い衣類でも漂白できないものがあります。
- 製品指定より長くつけ置きする:色落ちや色移りにつながる場合があります。
- 複数の薬剤を自己流で混ぜる:洗剤や漂白剤はそれぞれの使用方法・禁止事項を守ります。
- 落ちないシミへ何度も強い処理を繰り返す:高価な服やデリケートな衣類は、シミより生地へのダメージが大きくなることがあります。
自宅でのシミ抜きをやめる判断基準
家庭でできる方法を試すことより、これ以上触らない方がよい状態を見極めることも大切です。
- 水洗いできない衣類
- 高価な衣類・ブランド服・フォーマルウェア
- 色落ちや変色が始まった
- シルクなど、使用する薬剤の対象外になっている素材
- 広範囲に赤ワインが染み込んでいる
- 家庭で一度処理してもシミが残っている
このような場合は、薬剤を追加して処理を続ける前にクリーニング店へ相談する選択肢があります。
自宅で落ちないシミはクリーニング店への相談も
シミが残っているからといって、強い洗剤を追加したり何度もこすったりすると、生地を傷めることがあります。
自宅での処理で落ちない場合や、大切な衣類は無理に続けず、プロへ相談するのも選択肢です。
- 自宅で処理してもシミが残った
- 洗濯表示が水洗い不可
- 色落ちや生地傷みが心配
- ブランド服・高価な衣類
- これ以上処理すると悪化しそう
【クリーニングモンスター】では、通常のクリーニングに加えて特殊シミ抜き加工などの無料オプションが案内されています。頑固なシミや、自宅での処理を続けるのが不安な衣類の相談先候補になります。
- 特殊シミ抜き加工
- 汗抜き加工
- 毛玉取り
宅配クリーニングを比較して選びたい場合
シミ抜き以外にも、料金、保管期間、納期などを比較して宅配クリーニングを選びたい場合は、現在利用できるサービスを以下で比較しています。
| 店名 |
リネット |
リナビス |
せんたく便 |
ポニークリーニング |
|---|---|---|---|---|
| 料金体系 | 1点ごとの 個別料金制 例:スーツ上 1,390円 | 衣類5点コース 9,810円 | 最速5パック 5点9,878円 | ライト4点パック 9,680円 保管付き |
| 往復送料 | 条件付き無料 プレミアム会員 3,300円以上※ | 無料 北海道・一部離島・ 沖縄は別料金 | 無料 北海道・沖縄・ 離島は別料金 | 無料 A8プログラム 説明による |
| シミ抜き | 簡易シミ抜き無料 | 無料 毛玉取り・ボタン修理・ 再仕上げも無料 | 無料 再仕上げも無料 | 無料 可能な範囲で対応 |
| 保管サービス | 無期限 リネットクローク 月297円/着※ | 最大12ヶ月 無料保管 | 最大11ヶ月 保管パック | 最大9ヶ月 パック料金に保管込み |
| 受け取り目安 | 最短2日 プレミアム会員・ 対応品の場合 | 到着後 最短5営業日~ | 最短5営業日~ 最速パック | 保管前提 注文から2~9ヶ月後の 範囲で受取時期を指定 |
| 向いている人 | 少量を1点から出したい人 早く受け取りたい人 | コートやダウンをまとめて出し 長期保管もしたい人 | 5点以上をまとめて 料金と早さを重視したい人 | 衣替えでまとめて預けたい人 保管環境も重視したい人 |
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赤ワインの染み抜きに関するよくある質問
- 赤ワインのシミは何で落とせますか?
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まずはこすらず水分を移し取り、家庭で洗える衣類なら洗濯表示に従って洗います。色が残り、酸素系漂白剤を使用できる表示なら、製品指定の方法で漂白する方法があります。さらに残る場合は、赤ワインに対応した専用シミ抜き剤を検討します。
- 時間がたった赤ワインのシミでも落とせますか?
-
時間がたつほど落としにくくなりますが、衣類の表示に合った酸素系漂白剤や専用シミ抜き剤で目立ちにくくできる場合があります。強い処理を繰り返すのではなく、素材や色への影響を確認しながら進め、難しい場合はクリーニング店へ相談してください。
- 赤ワインのシミに塩や重曹を使った方がいいですか?
-
塩や重曹などの家庭的な方法を最初に選ぶ必要はありません。まずは赤ワインの水分をこすらず移し取り、洗濯表示を確認したうえで、衣類に対応した洗濯用洗剤・漂白剤・シミ抜き剤を使用する方が手順を管理しやすいです。
- 白い服なら塩素系漂白剤を使っても大丈夫ですか?
-
白い服という理由だけでは判断できません。衣類の三角形の漂白表示を確認してください。酸素系漂白剤だけ使用できる衣類や、漂白剤そのものを使用できない衣類もあります。
まとめ|赤ワインのシミは早めに、無理なく段階的に対処する
赤ワインを服にこぼしたときは、こすらず液体を移し取り、洗濯表示を確認してから処理するのが基本です。
水洗いできる衣類なら通常の洗濯から始め、必要に応じて使用可能な酸素系漂白剤や専用シミ抜き剤へ段階的に進みます。時間がたったシミほど無理に強い処理を繰り返さず、衣類の状態を優先してください。
今回紹介したように、同じ「シミ抜き剤」でも外出先の応急処置向け、家庭での予洗い向け、赤ワインを対象にした原因別タイプでは役割が違います。シミの状態と衣類の素材に合った方法を選びましょう。










