ボールペンのシミ抜き完全ガイド!時間がたった油性・水性インクの落とし方とおすすめ市販シミ抜き剤

【決定版】ボールペンのシミ抜き完全ガイド!時間がたった油性・水性インクの落とし方とおすすめ市販シミ抜き剤

気付いたときには袖口やバッグの内側にくっきりと残っているボールペンのシミ──仕事や学校で毎日のように使う文房具だからこそ、誰もが一度は経験するトラブルです。

しかもインクは繊維の奥深くにまで入り込みやすく、放置するとあっという間に“定着”してしまいます。

「あとで洗えばいいか」と楽観すると、時間がたったボールペンのシミ抜きは何倍も大変になります。
本記事では、油性・水性・ゲルのインク別に「なぜ消えないのか」というメカニズムから、家庭でできる応急処置、市販シミ抜き剤の選び方、高価な衣類を守るクリーニング活用法まで、ステップごとに丁寧に解説します。

よくあるシミの対処法はこちら

目次

ボールペンのシミには種類がある!油性・水性・ゲルインクの違いと特徴

ひとくちにボールペンと言っても、使用されているインクのタイプは大きく3つ。

インク種別主成分速乾性洗剤・溶剤への溶けやすさ
油性顔料+アルキド樹脂系溶剤★☆☆(落ちにくい)
水性染料+水+グリコール系溶剤低~中★★★(落ちやすい)
ゲル顔料+水+増粘剤★★☆(やや落ちにくい)
ボールペンのインクの違いと落ちにくさ

油性インクには揮発性の有機溶剤が使われ、繊維内部に「顔料+樹脂」がしっかり固着。洗濯用の界面活性剤だけで溶かすのは難しく、アルコールやシンナー系の溶剤が必要になります。

水性インクは溶媒が水ベース。乾く前なら水洗いと中性洗剤で比較的落としやすいものの、乾燥後は樹脂が残り着色部分だけが繊維へ染み込むため油性ほどではないにせよ手強い相手です。

ゲルインクは水性と油性の“いいとこ取り”。色の発色は鮮明ですが、顔料微粒子が繊維に残りやすいので、放置するとやはり頑固なシミ化します。

どうして消えにくい?インク成分と繊維に定着するメカニズム

ボールペンのインクは、①色材(顔料・染料)、②バインダー(樹脂)、③溶剤から構成されます。

  1. 筆記直後は溶剤が液状で流動性を保ちますが、数分で蒸発。
  2. 溶剤が抜けると、バインダーが固化して顔料を布地の隙間に固定。
  3. そのまま時間がたつと、バインダーが酸化架橋し“樹脂の膜”となって水や一般洗剤を弾くようになります。

特に油性インクのバインダーはアルキド樹脂系で耐水・耐アルカリ性が高く洗濯機の弱アルカリ性洗剤や温水ではほぼ反応しません。そこでシミ抜きでは下記を意識すると良いでしょう。

  • 溶剤で樹脂膜を柔らかくする
  • 界面活性剤で浮いた色材を包み込む

という二段階アプローチが必要になるわけです。

衣類にボールペンのシミができた時の対処法

では衣類にボールペンのシミがついてしまった際にどうやってシミ抜きするかを下記の3パターンで紹介します。

  • 家庭にあるものなどを利用した基本のシミ抜き
  • 市販のシミ抜き剤を利用したシミ抜き
  • プロのクリーニングに依頼して手間なくシミ抜き

まずは衣類の洗濯表示を確認

シミ抜きを始める前に、まずは衣類内側のケアラベルをチェックしましょう。
水洗いマークに「×」が付いている、あるいは素材欄にシルク・ウール・レーヨンなどデリケート繊維が記載されている場合、自宅でアルコールや溶剤を使うと色落ちや縮みを招くリスクがあります。

そんなときは無理をせずプロのクリーニング店へ相談するのが得策です。

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シミ抜きを行う際にやってはいけないNG行動

  • ドライヤーや乾燥機で加熱乾燥→樹脂がさらに硬化してシミが消えなくなる
  • 塩素系漂白剤の高濃度使用→インクは残ってしまう上に生地が脱色されてしまうケースがある
  • 柔軟剤の併用→界面活性剤を失活させてしまい洗浄効果が落ちる

家庭で試せる応急処置と基本のシミ落とし手順

まずは家庭によくあるものでシミ抜きを行う方法を紹介します。
ただし、この方法はあくまで家庭によくあるもので染み抜きを行うための方法なので失敗する可能性が高いです。
不安な場合は市販のシミ抜き剤やクリーニングを利用すると失敗しにくいでしょう。(完璧ではありませんが)

やってはいけないNG行動

ボールペンのインクのシミ抜きを行う際に絶対にやってはいけないNG行動があります。

  • ドライヤーや乾燥機で加熱乾燥→樹脂がさらに硬化(シミが固着して落ちなくなります)
  • 塩素系漂白剤の高濃度使用→インクは残るのに生地が脱色(素材のデザインなどが消えてしまいます)
  • 柔軟剤の併用→界面活性剤を失活させ効果ダウン(シミが落ちにくくなります)

必要な道具と下準備

  • 白いタオル(色移り防止)を二重に畳んで作業台に
  • 消毒用アルコール(または手指消毒ジェル)
  • クレンジングオイル orハンドクリーム
  • 中性洗剤(台所用 or おしゃれ着用)
  • 綿棒・スポイト、ぬるま湯

衣類の裏側からタオルを当て、インクの染みがタオル側へ“移る”ようにセットするのがコツです。

水性インクの落とし方 ― アルコール+界面活性剤

家庭にあるもので水性ボールペンのシミを落とすなら“水と界面活性剤”が決め手になります。
台所の食器用中性洗剤と洗面所の消毒用アルコール(または手指消毒ジェル)で対応できます。

  • 裏当てに白タオルを敷き、インクがタオル側へ染み出すように準備。
  • 綿棒にアルコールを含ませ、シミの中心から外へ軽く叩いてインクを浮かせる。
  • 浮いた色がタオルへ写って薄くなったら、洗剤原液を米粒大のせて指先で“つまみ洗い”。
  • 30 ℃前後のぬるま湯を流しながら指でやさしくこすり、泡が切れるまですすぐ。
  • インク色が残っていれば 重曹小さじ1 をペースト状にして再度もみ込み→5 分放置→すすぎ。

アルコールはインクの溶剤を再び溶かし、洗剤の界面活性剤が色材を包み込んで流してくれます。ジェルタイプの手指消毒剤でも同じ要領で OK です。

失敗しがちなポイントと対策
懸念点ありがちな失敗例回避策
アルコール成分が不足手指消毒ジェルの水分が多く、樹脂膜が十分に軟化しない消毒用エタノール(80 vol%前後)をコットンにたっぷり含ませ“湿布”のように3分置く
擦りすぎによる色落ち指でゴシゴシして生地が白化タオル越しにポンポン叩く + こすらない
洗剤が残留して輪ジミすすぎ不足で洗剤成分が乾き、輪郭が浮き出る最後は流水で2分以上すすぎ、タオルで水分を吸い取る
それでもシミが残る場合は?

水性でも樹脂顔料が強いタイプは家庭洗剤だけでは分解しきれません。

ここでボールペンのシミに対応した市販シミ抜き剤を試すと成功率が一気に上がります

実際に試してみた記事はこちらから

油性インクの落とし方 ― 有機溶剤・台所用洗剤の併用

油性インクは“油で油を溶かす”発想が近道。
メイク用品のクレンジングオイルや日用品のハンドクリーム(油脂+界面活性剤)が意外な救世主になります。

  • シミ裏にタオルを敷き、クレンジングオイルを米粒~小豆大のせて 円を描くように指でなじませる。オイル成分が樹脂膜を柔らかくし、同時に乳化剤が働きます。
  • 1〜2 分置いたら、ぬるま湯を少量たらしながら指で軽く揉み洗い。ここでオイルとインクが乳化して灰色の液体になるのが成功の合図。
  • まだ薄く残る場合は 台所用洗剤をワンプッシュ追加し、泡立てて油分ごと洗い流す。
  • 最後に 40 ℃程度のぬるま湯でしっかりすすぎ、タオルドライして陰干し。

クレンジングオイルが無ければ、牛乳+重曹を 1 : 1 で混ぜたペーストでも代替可(タンパク質が油性顔料を分散します)。ただし色柄物は色落ち確認を忘れずに。

失敗しがちなポイントと対策
懸念点ありがちな失敗例回避策
オイルの量不足“点”でしか溶けずムラ残り直径2 cm程度を目安に円を描き、インク全体を覆う
すすぎ前の乾燥オイルが再硬化して色戻りオイルを塗ったら5分以内に洗剤→すすぎまで一気に
ベタつき残留&黄ばみオイル分が落ち切らず後日変色泡立ちが消えるまで洗剤を追加して二度すすぎ

油性のボールペンの染み抜きは難易度が非常に高いです。

フッ素樹脂やアルキド樹脂を含むインクなどはクレンジングオイルでは歯が立たない場合もあります。
そんなときはリモネン溶剤ベースのカミナガ「8割落ちる染み抜き剤」や、ボールペンのシミに対応した市販シミ抜き剤を試すと成功率が一気に上がります

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8割落ちる染み抜き剤を試してみた記事はこちら

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“それでもシミが残る”ときの頼れる味方!ボールペンシミに強い市販シミ抜き剤

市販の染み抜き剤の中でもボールペンのシミに対応している染み抜き剤を紹介します。

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商品
ステインデビルス5
ボールペン/クレヨン用
カミナガ「8割落ちるシミ抜き剤」
カミナガ
「8割落ちる染抜き剤」
ボールペン落ちる
(水性/油性/ゲルインキ)
落ちる
(水性/油性/ゲルインキ)
落とせる汚れの種類 ボールペン、水性インク、
サインペン、フェルトペン、
蛍光ペン、鉛筆、
クレヨン、
水性インクパッド、
日本酒、スピリッツ
ブランデー、ウィスキー、
ビール(ラガー含む)、
制汗剤
マジック / 油性ボールペン /
インク / 口紅 / 粘着のり /
赤ワイン / しょうゆ /ソース /
マヨネーズ / サラダ油 / ドレッシング
トマトソース等の食べこぼしのシミなど
容量50ml50ml
タイプ液体液体
定価660円1,221円
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市販のボールペン染み抜き対応アイテム比較表

ボールペンはインクを使用している特性上、対策されているシミ抜き剤を使うことがポイントです。
ボールペン専用をうたうステインデビルス5はもちろん、カミナガ「8割」

大切な服や高額衣類はクリーニングへ!プロに任せるメリットと選び方

スーツやシルクブラウスなど単価の高い衣類は、家庭での試行錯誤よりプロに任せた方が結果的に安く済むケースが多々あります。

たとえば、再仕上げ保証付きでシミ抜き料金が無料の「」や「」などの宅配クリーニングサービスなら、集荷からお届けまで自宅で完結し、大切な一着を安全にリフレッシュできます。ぜひ活用してみてください。

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ボールペンのシミ抜きに関連するよくあある質問

ボールペンのシミはどうやって落とせるの?

まずインクの種類(油性・水性・ゲル)を見極めることが重要です。水性インクなら「消毒用アルコール+食器用中性洗剤」で叩き出し、油性インクなら「クレンジングオイル→台所用洗剤」で乳化させてから40 ℃程度のぬるま湯ですすぎます。それでも残る場合は、ドクターベックマン「ステインデビルズ#5」やカミナガ「8割落ちる染み抜き剤」など、市販のシミ抜き剤で溶剤パワーをプラスしましょう。

洗濯した服にボールペンの汚れがついた場合はどうするべき?

洗濯後に見つかったシミは、すでに洗剤成分が残留している可能性があるため、乾いた状態でアルコール→オイル処理からやり直すと効果的です。再度洗濯機にかける前に必ず部分処理を行い、インクを十分に浮かせてから全体洗いすると輪ジミを防げます。

ボールペンのインクは何で落とすのが効果的?

水性インク:消毒用エタノール(80 vol%前後)と中性洗剤の併用

油性インク:クレンジングオイル/ハンドクリーム→台所用洗剤→ぬるま湯

ゲルインク:上記いずれか+重曹ペーストで色素を引き出す
インクのバインダー(樹脂)を柔らかくする溶剤+界面活性剤の組み合わせが鉄則です。

なるべく失敗したくない場合はドクターベックマン「ステインデビルズ#5」やカミナガ「8割落ちる染み抜き剤」など、ボールペンのシミ抜きに特化した市販のシミ抜き剤を使用することも検討してみてください。

乾いたボールペンのシミを落とすことはできるの?

ドクターベックマン「ステインデビルズ#5」やカミナガ「8割落ちる染み抜き剤」など、ボールペンのシミ抜きに特化した市販のシミ抜き剤(溶剤が含まれている)を使用することも検討してみてください。

まとめ ― 早めの対処と“正しいアイテム選び”がシミ抜き成功の近道

「もう取れないかも…」と諦める前に、インクの化学的性質を理解したうえで適切な溶剤・洗剤を使えば、意外ときれいに元通りになります。大切なのは“早く・正しく・段階的に”というシンプルな原則。今日付いたシミは今日のうちに対処する――この習慣が、クローゼットのストレスをゼロにしてくれます。

洗濯やシミ抜きに関する記事はこちらから

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